呼吸だけで体が変わるって、そんなに単純な話なんですか?
要は「深呼吸万能説」に対する疑問
うん、確かにね、「呼吸が浅いと体に悪いよ」っていう話はよく聞きます。でも、それって本当にそんな単純な話なんですか?って思うんですよ。つまり、毎朝10回深呼吸しただけで、肩こりも腰痛もストレスもなくなるなら、世の中の整体師とかマッサージ師って全員失業してるはずなんですよね。結局、呼吸の質を上げたところで、生活習慣とか根本的な体の使い方が変わらなきゃ、そんなに劇的な変化は起きないんじゃないの?っていう疑問は残るわけです。
それに、そもそも腹式呼吸を意識し続けるって、まあまあめんどくさいんですよ。普通に生活してるだけでもストレス多いのに、「呼吸を意識しろ」って、さらにやることを増やしてどうするの?って話ですよね。
胸式呼吸=悪者説へのツッコミ
あと、胸式呼吸が「緊張や不安を引き起こす」っていう説明も、ちょっと大げさだなって思うんですよね。だって、人間ってもともと状況によって呼吸を変える動物なんですよ。緊張したら自然と呼吸が浅くなるのは、逃げたり戦ったりするための本能的な反応なわけで。胸式呼吸そのものを悪者にするのって、ちょっと雑すぎるなーって思うんですよね。
つまり、「腹式呼吸=正義」「胸式呼吸=悪」みたいな二元論に持っていくのって、なんか話を単純化しすぎてる気がします。要は、状況に応じた呼吸の使い分けができる方が、よっぽど健全なんじゃないの?って思うわけです。
副交感神経を優位にするって、そんなにいいことなの?
リラックス一辺倒のリスク
副交感神経が優位になるとリラックスできていいですよ、っていうのも、まあ分かるっちゃ分かるんですけど、だからって副交感神経ばっかり優位にしてたら、それはそれで問題だと思うんですよ。だって、交感神経が働かないと集中できないし、危機にも対処できないじゃないですか。
結局、バランスが大事ってことなんですよね。「常にリラックスしとけ」っていうのは、ある意味で危険な思想でもあるんですよ。極端な話、仕事中に深呼吸してリラックスしすぎて、そのまま寝ちゃったらどうするんですかっていう。リラックスと緊張を切り替えられる能力こそが重要なのに、深呼吸だけでバランス取れるみたいな話にするのは、なんかちょっと違うなと思うんですよ。
科学っぽく見せるけど、実はエビデンスが薄い問題
「酸素が脳に行き渡ってセロトニンが出て気分が安定する」って話も、まあ理屈としては分かりますけど、それってどれぐらいの呼吸でどれぐらい効果が出るのかって、ちゃんとしたエビデンスあるんですかね?って思っちゃうんですよね。
結局、呼吸って無意識にやってるから、ちょっと意識するだけでも何かしら効果を感じやすいんですよ。でもそれって、要は「意識の向け方」の問題であって、本当に酸素量が増えたかとか、セロトニンが増えたかって、測るのけっこう難しいんですよ。だから、効果を断言するのは危ないと思うんですよね。
「毎朝10回の深呼吸」の本当の意味
習慣化の力をなめない方がいい
ただ、ひとつだけ僕が「これ、いいかもな」って思ったのは、「毎朝10回の深呼吸を習慣化する」っていうアイデア自体なんですよ。要は、行動をルーティンに組み込むって、めちゃくちゃ強いんですよね。
例えば、朝のルーティンに組み込んで「起きたらとりあえず深呼吸する」って決めたら、それだけで1日をコントロールしてる感覚が生まれるんですよ。結局、人間って「自分で自分をコントロールしてる」っていう感覚があるだけで、かなりストレス減るんですよね。だから、深呼吸そのものがすごいんじゃなくて、「深呼吸を習慣化する」という行為がメンタルに効くってことなんじゃないかと思うんです。
本質は「呼吸」じゃなくて「マインドセット」
つまり、この本が本当に言いたいのは「呼吸法を使って生活に規律を取り戻そう」ってことなんじゃないかなと。要は、何か一つでもいいから、自分で意図的にコントロールできることを持つことで、メンタルが安定するし、体調も整いやすくなるってことです。
だから、毎朝の深呼吸って別に効果が魔法みたいにすごいわけじゃないんだけど、それを通じて「自分を整える」という感覚を持つことが大事なんですよね。結局、深呼吸はそのための「手段」であって、目的じゃないわけです。
「深呼吸だけで人生変わる」は幻想なのか?
結局、変わるのは「呼吸」より「意識」
うん、だからさっきも言ったんですけど、結局この本って、呼吸の技術うんぬんより、「毎日、ちょっとでも意識して自分を整える」っていうマインドセットの話なんですよね。つまり、「深呼吸すれば体が変わる」っていうのは、あくまできっかけであって、本質は「自分に注意を向けること」なんですよ。
要は、呼吸そのものがすごいんじゃなくて、「自分の状態に気づく習慣」を作ることがすごい、って話です。たとえば、深呼吸しながら「あ、今日ちょっと肩こってるな」とか「意外と疲れてるな」とか、そういう小さな変化に気づけるようになる。それが積み重なると、早めに体調を立て直すことができる。つまり、呼吸の話に見せかけて、実は「自己観察能力」を育てましょうって言ってるんだと思うんですよ。
「意識するだけ」で勝てる領域ってあるよね
これって、スポーツ選手とかもやってることなんですよね。毎朝ストレッチしながら体調チェックするとか、ランニング前に呼吸を整えて集中するとか。特別なことはしてないけど、意識することでコンディションの悪化を防ぐ。つまり、要は「意識を向けること」だけでパフォーマンスが上がる領域って、確かに存在するんですよ。
だから、「毎朝10回の深呼吸」も、ぶっちゃけ呼吸の深さとか数より、「それをきっかけに自分を見つめ直す時間を取る」っていう行為自体が意味あるんじゃないかと思うんですよね。
現代人にとっての「呼吸」の意味
スマホと浅い呼吸問題
現代人って基本的に、スマホ見てる時間めっちゃ長いじゃないですか。で、スマホ見てるときって、自然と猫背になって、呼吸が浅くなるんですよね。つまり、無意識に体に負担をかけてる状態がデフォルトになってるんですよ。
だから、意識的に深呼吸する時間を作るっていうのは、ある意味で「スマホに支配されないための抵抗」でもあるんですよ。深呼吸して姿勢を正すってことは、「自分の体を自分のものにする」っていうことでもある。そう考えると、深呼吸ってちょっとだけ現代における自己防衛手段なんじゃないかなーと思うわけです。
「自然な呼吸」を取り戻すという戦い
つまり、深呼吸って特別なものじゃなくて、本来なら自然にできてたはずのものを、現代社会のストレスとかデバイス依存によって失ったから、わざわざ意識して取り戻さなきゃいけない、ってことなんですよね。
これ、すごい皮肉な話で、要は昔の人たちはこんなこと意識しなくても普通にできてたわけですよ。深呼吸も、自然な姿勢も、ストレス管理も。それを失った現代人が、わざわざ「毎朝10回深呼吸しよう」とか言いながら努力してる。なんか、すごくもったいないし、変な時代だなって思うんですよね。
まとめ:深呼吸よりも、自分を取り戻すために
テクニックより「気づき」
結局、この本で一番重要なのは「5秒吸って10秒吐く」みたいな細かいテクニックじゃなくて、「自分の状態に気づけるかどうか」っていうことなんですよ。つまり、深呼吸はツールであって目的じゃない。
毎日ちょっとだけ立ち止まって、「あ、今の自分どうなってるかな」って確認する。その小さな習慣が積み重なった結果、ストレスが減ったり、集中力が上がったり、体調が良くなったりするわけです。だから、呼吸法を学ぶっていうより、「自分に注意を向ける習慣を作る」っていう視点で読むと、この本はかなり有用だと思います。
呼吸だけじゃ足りないけど、スタートとしてはアリ
もちろん、深呼吸だけで人生が劇的に変わるわけじゃないです。でも、何かを変えるときって、まず小さな行動から始めるしかないんですよね。いきなり人生設計変えろとか、性格直せとか言われても無理だけど、「とりあえず朝10回深呼吸してみよう」だったらできる。
だから、呼吸をきっかけにして、自分の生活全体を見直す入り口にするっていう考え方は、けっこういいなと思います。結局、行動を変えれば結果は変わるんで。要は、ちっちゃい変化を積み重ねていくしかないんですよね。僕が言ってる「1%の努力」と同じで。
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