疲れない身体より疲れたら休める環境を|「疲れない身体」をつくる本 あらゆるストレスをため込まない毎日の習慣 :レビュー

書評

本の内容を踏まえて、ひろゆき風に意見を述べます。

「疲れない身体」って、本当に必要?

まず、「疲れない身体」を作るっていう発想自体がちょっと怪しいんですよね。要は、疲れないことが正しいのか、って話です。だって、そもそも疲れるのって自然なことじゃないですか。例えば、筋トレしたら筋肉痛になるし、仕事したら疲れる。なのに、「疲れない身体」を目指すっていうのは、ちょっと不自然な気がするんですよね。 もちろん、ストレスを減らすとか、疲れを溜め込まない工夫をするのは良いことだと思います。でも、「疲れをゼロにする」みたいな発想は、逆に体に悪いんじゃないですかね。例えば、適度に疲れたほうがよく眠れるし、運動した後の疲労感って、むしろ気持ちよかったりするわけで。 で、結局のところ、この本の内容って「疲れにくい生活習慣を作ろう」って話に落ち着くんですよね。そうなると、別に新しいことを言ってるわけじゃなくて、昔から言われてる「規則正しい生活しましょう」みたいな話に帰結しちゃうんじゃないかと思います。

呼吸法って、そんなに効果あるの?

この本では「丹田呼吸法」とか「完全呼吸法」とかが出てきますけど、そもそも呼吸でそんなに体調変わるのかって話ですよね。 確かに、深呼吸するとリラックスできるっていうのは分かるんですけど、じゃあ「それで疲れなくなるか?」っていうと、ちょっと疑問なんですよね。例えば、ブラック企業で毎日12時間働いてる人が「丹田呼吸法」をやったら元気になるのかっていうと、たぶんそんな簡単な話じゃないわけで。 結局、呼吸法が大事なのは分かるけど、それで根本的な問題が解決するかっていうと、違うと思うんですよね。むしろ、「深呼吸しとけば大丈夫」みたいに思い込んじゃって、無理を続けちゃうほうが問題なんじゃないかと。 それに、「丹田を意識しろ」って言われても、普通の人はそもそも丹田の位置すらよく分かってないんじゃないですかね。例えば、「お腹の下のほうを意識してください」って言われても、「え、どこ?」ってなる人、結構多いと思うんですよ。そういう意味で、実践するのが難しい割に、効果が分かりにくいんじゃないかと思います。

「腰とハラ」を意識すると疲れにくい?

この本では、「昔の日本人が持っていた腰とハラの感覚を大切にする」って話が出てきますけど、これって結局「姿勢を良くしましょう」ってことなんですよね。で、姿勢を良くするのが疲れにくいっていうのは、まあ当たり前の話で。 ただ、現代人が「腰とハラを意識する生活」を取り入れられるのかっていうと、なかなか難しいんじゃないかと思うんですよね。例えば、デスクワークの人がいきなり「臍下丹田を意識しろ」って言われても、ピンとこないわけですよ。 しかも、昔の日本人って言うけど、昔の人って普通にめっちゃ疲れてたと思うんですよね。だって、農作業とか肉体労働が当たり前だった時代に、「俺、疲れ知らずです!」って人、たぶんいなかったと思うんですよ。むしろ、現代人のほうが労働環境としては恵まれてるわけで。 結局のところ、「腰とハラを意識することで疲れにくくなる」っていうのは、ある程度は正しいかもしれないけど、じゃあそれで現代のストレス社会が解決するのかっていうと、ちょっと違うんじゃないかと思います。

「疲れない身体」より、「疲れたときに休める環境」が大事

この本では「疲れにくい体を作る」ことを目指してるわけですけど、そもそも「疲れたらちゃんと休める環境を作る」ほうが重要なんじゃないかと思うんですよね。 例えば、疲れにくい体を作ろうとしても、仕事が終わらなくてずっと残業してたら意味ないわけですよ。で、「丹田呼吸法」とかやって頑張っても、そもそも労働時間が長かったら疲れるのは当たり前なわけで。 それよりも、「疲れたらちゃんと休める」っていう環境を作ったほうが、よっぽど健全だと思うんですよね。例えば、ヨーロッパの国だと「疲れたら休むのが当たり前」みたいな文化があるわけじゃないですか。でも日本だと「疲れないように工夫しましょう」っていう方向に行っちゃうのが、なんかズレてる気がするんですよね。 結局のところ、「疲れない体」っていうより、「疲れたときに無理しない習慣」を作るほうが大事なんじゃないですかね。

「血流を良くする」とか言うけど、それって当たり前じゃない?

この本では、「疲れを防ぐには血流をスムーズにするのが大事」って言ってますけど、これって別に目新しい話じゃないんですよね。要は、「運動しましょう」とか「ストレッチしましょう」って話であって、そんなの誰でも知ってることじゃないですか。 そもそも、血流が滞ると疲れやすくなるっていうのは、ある程度は科学的に説明できる話なんですけど、じゃあそれを改善するために「丹田呼吸法」や「腰とハラを意識する」っていうのがどこまで効果的なのかは、ちょっと疑問なんですよね。 例えば、普通にウォーキングしたり、軽い筋トレしたり、ストレッチしたりすれば、それで血流は良くなるわけで。別に特別な呼吸法とかをやらなくても、適度に体を動かせばそれで済む話なんじゃないかと思うんですよね。 それに、「血流を良くする」って言ってるけど、そもそも長時間同じ姿勢で座り続ける生活環境自体が問題なんですよね。だから、どんなに呼吸法を頑張っても、そもそも仕事のスタイルが変わらなかったら、あんまり意味がないんじゃないかと思います。

「反応のいい身体」って、具体的にどういうこと?

本の中では「身体を柔らかくし、反応のいい状態を作ることが疲れにくい体につながる」って書いてあるんですけど、そもそも「反応のいい身体」って何なのかがちょっと曖昧なんですよね。 例えば、スポーツ選手が反応速度を上げるためにトレーニングするのは分かるんですけど、一般の人が「反応のいい身体」を作る必要ってどこにあるんですかね。むしろ、デスクワークの人とかにとっては、「反応のいい身体」よりも「肩こりしない体」とか「腰痛にならない姿勢」のほうが重要な気がするんですよね。 それに、「反応のいい身体を作るために野口体操やフェルデンクライス法を活用しましょう」って言ってますけど、たぶん普通の人は「野口体操って何?」ってなると思うんですよ。で、調べてみたら「力を抜いてリラックスする動き」とか「自然な動きを取り戻す」みたいな感じで、要は「無駄な力を入れずに動きましょう」って話なんですよね。 で、それって結局、「リラックスしましょう」ってことなので、わざわざ専門的な名前をつけて難しく説明しなくてもいいんじゃないかと思います。

「心と身体のバランス」って、そんなに簡単に取れるの?

この本では、「頭と体のバランスを保つことで、疲れにくくなる」って書いてありますけど、そもそも現代人がそんな簡単にバランスを取れるわけないんですよね。 例えば、会社でめちゃくちゃ忙しく働いてる人に「ちょっと体も動かしてバランスを取りましょう」って言っても、「いやいや、それどころじゃないよ」ってなるわけで。 それに、心と体のバランスを取るためには、結局「時間と余裕」が必要なんですよね。でも、日本の社会ってそもそも「時間に追われてる人」が多いわけで、「バランスを取りましょう」っていうアドバイス自体が、そもそも難しいんじゃないかと思います。 結局、「心と体のバランスを保つ」っていうのは理想論としては正しいんですけど、それを実践できるかどうかは環境次第なんですよね。だから、まずは「どうやったら余裕のある生活ができるのか」っていうところから考えたほうが、現実的なんじゃないかと思います。

「疲れない身体」を作るより、「疲れを感じたら素直に休む」ほうが大事

この本のテーマは「疲れにくい体を作る」ってことなんですけど、そもそも「疲れたら休めばいいじゃん」って話なんですよね。 例えば、スポーツ選手だって、トレーニングと休息のバランスを取ることでパフォーマンスを維持してるわけで、「疲れない体」を目指してるわけじゃないんですよね。むしろ、疲れるのは当たり前だから、その疲れをどう回復させるかが重要なわけで。 でも、日本の社会って「休むのは悪」みたいな風潮があるじゃないですか。「疲れないように工夫するのが美徳」みたいな考え方になっちゃってるんですよね。でも、それって根本的にズレてると思うんですよ。 例えば、ヨーロッパだと「疲れたら仕事を早めに切り上げる」とか「バカンスでしっかり休む」っていう文化があるわけで。そういう環境があるからこそ、結果的にストレスが少なくて健康的な生活ができるんですよね。 だから、「疲れない体を作ろう」っていう方向に努力するよりも、「疲れたときにちゃんと休める社会」を作るほうが大事なんじゃないですかね。

結局、「健康的な生活をしましょう」って話に落ち着く

この本で言ってることを全部まとめると、「規則正しい生活をして、ストレスを溜めず、適度に体を動かして、リラックスしましょう」っていう、めちゃくちゃ当たり前の話なんですよね。 で、こういう健康法って、大体の本で言ってることが同じなんですよ。「運動しましょう」「呼吸を整えましょう」「ストレスを減らしましょう」っていう、昔から言われてることを、ちょっと違う言い方で説明してるだけなんですよね。 もちろん、健康的な生活をするのは大事なんですけど、そもそもそれが実践できる環境がないと意味がないわけで。「疲れない体を作ろう」っていう前に、「疲れたら休める社会を作ろう」っていう話をしたほうが、よっぽど有益なんじゃないかと思います。

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