老化を防ぐ秘訣は楽に続く習慣にあった|男が老化しない生き方 (PHP文庫) :レビュー

書評

うーん、この本の内容って「健康で若々しくいるためには筋トレと食事が大事ですよ」って話ですよね。要は、当たり前のことを言ってるんですけど、じゃあ「なぜそれができないのか?」っていう視点が抜けてるんですよね。 結局、人間って楽な方に流れるんですよ。「毎日スクワットしろ」「根菜を食え」って言われても、やる人は一部で、大半の人はやらない。そこを考えずに「こうすれば健康になります!」って言われても、現実的にはあんまり意味がないんじゃないかと思うんですよね。

なぜ人は「老化しない生活」を実践できないのか

人間は本能的に「怠ける」ようにできている

この本では「運動しろ」「テストステロンを増やせ」「筋肉をつけろ」って言ってるんですけど、そもそも人間って怠けるようにできてるんですよね。 進化の過程で、「無駄なエネルギーを使わない」ってのが生存に有利だったわけで、だからこそ現代人は「楽して健康になりたい」って思うわけです。 例えば、健康食品とかサプリがバカ売れするのも、「運動しなくても健康になれる」っていう幻想があるからですよね。 つまり、この本が言ってることは正論だけど、人間の本能と逆行してるから、実際にやる人はごくわずかなんですよ。

「健康を意識する人」と「意識しない人」の二極化

それと、健康に対する意識って、そもそも人によって全然違うんですよね。 例えば、ジムに通ってプロテイン飲んでる人もいれば、コンビニ飯とカップ麺で生きてる人もいる。 この本は前者向けに書かれてるんですけど、実は健康に興味がない人って、そもそもこういう本を手に取らないんですよね。 だから、本当にこの本が役に立つのは「健康を意識してるけど、どうすればいいかわからない人」だけで、「なんとなく不健康な生活してるけど変えたいとは思わない人」には刺さらない。 で、そういう人たちの方が圧倒的に多いんですよね。

「老化しない男」の理想像と現実

筋トレが続かない理由

この本では「1日3分の運動でも筋肉を維持できる」って言ってるんですけど、実際問題、1日3分すらやらない人が大半なんですよね。 それはなぜかっていうと、「目に見える変化がすぐに出ないから」なんですよ。 例えば、ダイエットでもそうですけど、1週間やっても体重が変わらないと「意味ないじゃん」って思ってやめる。 筋トレも同じで、「やってもすぐに効果が出ない」「しんどい」ってなると続かないんですよね。 結局、人間って「短期的な報酬」を求める生き物だから、長期的な健康よりも「今楽をしたい」が勝っちゃうんですよ。

テストステロン神話の誤解

あと、テストステロンが重要っていうのも、まあ間違いじゃないんですけど、じゃあ「テストステロンを増やせば若返るのか?」っていうと、そんな単純な話でもないんですよね。 例えば、筋トレをするとテストステロンが増えるって言われてるんですけど、じゃあ筋トレすれば全員若返るかっていうと、そんなことはない。 遺伝的な要素や生活習慣の影響もあるし、そもそも「若く見えること」と「若さを保つこと」って別の話なんですよね。 だから、「テストステロンを増やせばOK!」みたいな単純な結論にはならないんですよ。

老化を防ぐために「楽にできること」を考えたほうがいい

「負荷が少ない方法」を選ぶのが現実的

さっきも言ったように、人間は基本的に怠ける生き物なので、「いかに楽して老化を防ぐか」を考えたほうがいいんですよね。 例えば、「毎日スクワットをしろ」って言われると面倒だけど、「歯を磨くときに片足立ちする」とか、「エレベーターを使わず階段を使う」くらいならできる人も多い。 この本では「運動しろ」って言ってるけど、実際には「運動と意識せずに運動する仕組みを作る」ほうが効果的なんですよ。

食生活も「変えない」で工夫する

あと、食生活についても、「根菜を食え」とか「バランスのいい食事をしろ」って言われても、毎日コンビニ飯の人がいきなりできるわけないんですよね。 だったら、「コンビニで買えるものの中で比較的マシなものを選ぶ」とか、「普段の食事にちょっとだけ栄養価の高いものを足す」みたいなやり方のほうが続くんですよ。 例えば、毎日ジャンクフードを食べてる人でも、「味噌汁を一緒に飲む」とか「野菜ジュースをプラスする」くらいならできるわけで、いきなり完璧を目指すより、そういう「ちょっとだけマシな選択」を増やしたほうが現実的なんですよね。

結局、老化を防ぐのは「習慣化」と「継続」

「健康意識が高い人」しか続かないのが現実

この本が言ってることは正論ではあるんですけど、問題は「どれだけの人が実践するか」なんですよね。 結局、こういう本を読んで「よし、やるぞ!」って思う人って、もともと健康意識が高い人なんですよ。 で、そういう人たちはすでにある程度健康的な生活をしてるので、「老化を防ぐ」っていう意味ではちょっとプラスになるくらい。 一方で、「健康に無関心な人」がこれを読んでも、「へえ、そうなんだ」で終わる可能性が高いんですよね。

「やらないといけない」より「自然にやれる環境作り」が大事

じゃあどうすればいいかっていうと、「やらなきゃいけない」じゃなくて、「やるのが当たり前になる環境を作る」のが一番なんですよね。 例えば、会社のデスクをスタンディングデスクにするとか、通勤を徒歩にするとか、「わざわざ運動しなくても運動する環境を作る」っていう発想のほうが続くんですよ。 「健康のために運動しよう」じゃなくて、「気づいたら運動してた」くらいのほうが、結局長続きするんですよね。

健康を「義務」にしないことが継続のカギ

「やらなきゃいけない」ではなく「やるのが当たり前」にする

要は、人間って「やらなきゃいけない」と思うと、逆にやりたくなくなるんですよね。 例えば、「毎日スクワットをやらなきゃ老化する!」って義務感でやるより、「ちょっとした動作のついでにやる」くらいのほうが続くわけです。 歯を磨きながらスクワットするとか、信号待ちのときにかかとを上げ下げするとか、そういうレベルなら「頑張らなくてもできる」ので、続く確率が高いんですよね。 それに、そもそも筋トレや運動が習慣になっている人って、「義務」でやってるわけじゃなくて、楽しんでるんですよ。 だから、最初から「頑張る」「努力する」じゃなくて、「楽しくできる方法」を見つけるのが大事なんじゃないかと思うんですよね。

「健康情報に踊らされる人」が老化しやすい

もう一つ、面白いのが、「健康オタクほど実は老化しやすい」って話なんですよ。 例えば、あれこれサプリを試して「これが効くらしい!」って情報に飛びつく人って、一時的には健康になった気がするけど、結局「これがダメなら次はこれ」って、ずっと新しいものを探してるんですよね。 そういう人って、結局のところ「自分で考えて継続する」ってことができてないんですよ。 一方で、本当に健康な人って、意外とシンプルなことを淡々と続けてるんですよね。 例えば、「朝は決まったものを食べる」「通勤は歩く」「寝る前に軽くストレッチ」みたいな、「習慣化された行動」を持ってるんです。 だから、「情報を追いかける」よりも、「自分が続けられる方法を決めてしまう」ほうが、結果的には健康に良いんじゃないかと思うんですよね。

テストステロンとメンタルの関係

「モテる=若さを保つ」理論は本当なのか

この本ではテストステロンが重要って言ってるんですけど、実際に「モテる男は若々しい」っていう話があるんですよね。 で、それって本当にテストステロンの影響なのか?っていうと、ちょっと違う部分もあるんじゃないかと思うんですよ。 要は、「モテる男」って、自信があったり、メンタルが安定してたり、社交的だったりするわけです。 で、そういうメンタルの状態って、結果的にテストステロンが高くなる要因にもなるんですよね。 だから、「テストステロンが高いからモテる」んじゃなくて、「モテるような行動をしてるから、結果的にテストステロンも維持される」っていう順序なんじゃないかと思うんですよ。 つまり、「筋トレしてテストステロンを上げればモテる!」っていう単純な話じゃなくて、「楽しく生きてる人はテストステロンも高いし、若く見える」っていうことなんですよね。

結局、ストレスが一番の老化要因

で、テストステロンとか筋肉とかも大事なんですけど、結局のところ、一番老化を早めるのは「ストレス」なんですよね。 例えば、仕事が嫌で毎日ストレスを感じてる人と、好きなことをやって楽しく生きてる人って、同じ年齢でも見た目が全然違うじゃないですか。 ストレスを感じるとコルチゾール(ストレスホルモン)が増えて、テストステロンが減るっていうのも科学的に証明されてるし、精神的に余裕がある人のほうが若々しく見えるのは、そういう理由なんですよ。 だから、「テストステロンを増やすために筋トレをする!」っていうより、「楽しく生きるために運動する」っていう発想のほうが、結果的に健康にも若さにもつながるんじゃないかと思うんですよね。

長生きより「どう生きるか」を考えたほうがいい

寿命を伸ばすことが目的じゃない

この本のテーマは「老化しない男の生き方」なんですけど、そもそも「老化を防ぐ=長生きすること」なのか?って話なんですよね。 例えば、90歳まで生きても、その間ずっと病気がちだったり、やりたいことが何もできなかったら、それって本当に「良い人生」なのか?って思うんですよ。 むしろ、「寿命が何年か」よりも、「その寿命の中でどれだけ楽しく生きられるか」のほうが大事なんじゃないかと思うんですよね。 だから、「老化しないために努力する!」っていうより、「老化しても楽しく生きられる環境を作る」ほうが、実は本質的なんじゃないかと思うんですよ。

「健康のために生きる」ことが目的にならないように

あと、たまにいるんですよね。「健康に良いことをすることが目的になってる人」。 例えば、「これが体にいい!」って言われたら、無理して食べたり、「1日○○歩歩かなきゃ!」って、義務感でやる人とか。 でも、それって本末転倒なんですよね。 本来、健康って「人生を楽しむための手段」のはずなのに、いつの間にか「健康を維持すること自体が目的」になっちゃってる人が多いんですよ。 そうなると、「これをしなきゃダメ」「あれを食べちゃダメ」みたいに、どんどん制限が増えて、逆にストレスになってしまうんですよね。 だから、「老化しない生き方」っていうよりも、「老化しても楽しく生きられる方法」を考えたほうが、実は幸せなんじゃないかと思うんですよね。

まとめ:「健康」と「楽しく生きること」はセットで考えるべき

要は、この本が言ってることは「健康でいるためには筋トレと食事が大事ですよ」って話なんですけど、じゃあそれを「楽しく続けるにはどうすればいいのか?」って視点が抜けてるんですよね。 結局、人間は楽しくないことは続かないし、「健康のために頑張る!」っていうのは長続きしない。 だから、「自然と運動する環境を作る」「食生活をちょっとだけマシにする」「楽しく生きることでストレスを減らす」っていうアプローチのほうが、結果的に若々しくいられるんじゃないかと思うんですよね。 で、最後に言えるのは、「老化を防ぐこと」よりも、「老化しても人生を楽しめる環境を作ること」のほうが、結局は大事なんじゃないかってことですね。

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