要は、「1日1分」の意味をちゃんと理解してるか問題
1分間スクワットの本質って何なの?
うん、まず「1日1分スクワットを続けろ」って話なんですけど、要はこれって「継続すること」の象徴みたいなものであって、スクワット自体の効果が1分でめちゃくちゃ出るわけじゃないんですよね。つまり、「大事なのは運動の内容より、行動を続ける仕組みを作ること」なんですよ。
「たった1分だけで痩せる!」って思ってる人がいるとしたら、それは完全に思考停止してるんですよね。1分をきっかけにして、生活習慣そのものを見直そうって話であって、スクワット自体の運動強度にはそこまで意味ないです。だから、この本が言ってる「1日1分でOK」っていうのは、サボりたい人向けの甘やかしじゃなくて、「続けるための最低ラインの設定」って理解するべきです。
結局、続かない人って意志が弱いだけじゃない?
で、続けることが大事だよって話にいくと、よく「自分は意志が弱くて続かないんです」って言う人がいるんですよ。でも、それって意志が弱いからじゃなくて、「仕組みを作ってないから」なんですよね。
例えば、朝起きたら歯を磨くとか、仕事行く前に靴を履くとか、いちいち意志の力でやってるわけじゃないじゃないですか。要は、生活の一部に組み込むことができてないから、いちいち「やるかどうか」を悩んじゃう。悩む回数が多いと、そのうち面倒くさくなってやめる。だから、「やるかどうかを考える時間をゼロにする」っていう仕組みを作る方がよっぽど重要なんですよ。
「意志の強さ」でどうにかしようとする時点で、もう負け戦なんですよね。
「習慣化」の幻想と現実
66日間続けろっていうけど、そんなに単純じゃないよね?
本の中では「66日間続ければ習慣化できる」とか言ってるんですけど、これも「一般論」としては正しいけど、「個人差」という現実を無視してるんですよね。つまり、人によっては30日で習慣化できるかもしれないし、逆に90日かかるかもしれない。
要は、「66日って数字に騙されるな」ってことです。科学的っぽい数字が出てくると、みんな安心しちゃうんですけど、そんなもんは統計の話であって、個人に適用できるかは別問題です。つまり、「66日やれば絶対に習慣になる」と思い込むと、67日目に挫折したときに「あれ、なんで俺だけ続かないんだろう」って自分を責めちゃうわけですよ。で、そこで諦める。
結局、習慣化って「どれだけ失敗しても続けるかどうか」だけなんですよね。途中でサボっても、また次の日に戻れる人が勝つっていう、それだけの話です。
「メンタルとフィジカルの連携」って、言うほど重要?
本の中では「メンタルとフィジカルはつながってる」って話が出てくるんですけど、まあ、正直これは当たり前すぎる話で、そんなにドヤ顔で言うことでもないと思うんですよね。
運動すれば脳内ホルモンが出て気分がよくなる、みたいな話は、別にこの本を読まなくてもネットにいくらでも転がってます。じゃあ、「運動すれば全部うまくいくのか?」っていうと、そんな簡単な話じゃないんですよ。
鬱の人に「運動すれば治るよ!」とか言ったら、下手すると逆効果ですからね。要は、「できる人にとっては簡単な話だけど、できない人には何の役にも立たないアドバイス」なんですよ。だから、運動とメンタルの関係を強調するなら、「じゃあ運動できないときにどうするか」ってところまで踏み込んでほしいんですけど、この本はそこまでは行ってない。ちょっと表面的すぎるなーって思いました。
実践アドバイスのリアリティチェック
朝イチ運動推奨って、現実的じゃない人も多いよね?
「朝起きたらすぐ1分スクワットしろ」ってアドバイスが出てくるんですけど、これ、すごく良さそうに聞こえるんだけど、実際問題として、朝がめちゃくちゃ苦手な人とか、子供の世話でバタバタしてる人とかには無理なんですよ。
つまり、「朝イチ運動がいい!」っていうアドバイスって、すでに余裕がある人向けの話なんですよね。本当に朝から忙しい人にとっては、「1分でも無理」っていう現実があるわけで、そこを無視して「朝の習慣にしよう!」って言うのは、ちょっと雑だなって思います。
もっと現実的に、「夜寝る前でもいいから、とにかく1日のどこかでやれ」って言った方が、再現性は高いと思うんですよ。できる人に向けたアドバイスって、一見きれいにまとまるけど、実際には多くの人を置き去りにしがちなんですよね。
目標設定と達成サイクルの罠
あと、「目標を設定して、それをイメージしながら実践するといいですよ」っていうアドバイスもあったんですけど、これも結構リスクがあって。
要は、目標をイメージするのが得意な人には有効なんですけど、逆に「できなかった自分」を強く意識しちゃうタイプの人には逆効果なんですよ。特に完璧主義の人とか、「目標に届かなかったら全部無意味」みたいに考えがちな人は、むしろモチベーション下がるんですよね。
だから、目標設定を推奨するなら、「目標達成できなくても別にいいんですよ」っていう逃げ道も用意してあげないと、自己否定ループに入っちゃう人が出る。目標を持つことが万能薬だと思ってるなら、それはちょっと現実が見えてないなーと思いました。
「続けること」自体が目的になったら意味ないよね問題
ただ続けるだけじゃ何も変わらない現実
で、ここからもうちょっと突っ込んだ話をすると、「1日1分でもいいから続けよう」っていうスローガンが、ある意味では罠になってると思うんですよね。
要は、続けること自体が目的化しちゃうと、本来達成したかった「太らない身体を作る」とか「健康を維持する」とかいう目標が、完全に置き去りになるんですよ。1分スクワットを毎日やって「はい、俺すごい」って満足しちゃう人が出てくる。でも、それだけじゃ現実は全然変わってない、みたいな。
「行動の意味」をちゃんと意識しないと、行動だけが独り歩きして、「結果が出ないけど達成感だけある人」になっちゃうんですよね。これ、めちゃくちゃ怖い現象です。自己満足に逃げ込んでるだけで、現実は何も良くなってないっていう。
スクワットは手段であって目的じゃない
だから、「1分スクワット」っていうのも、要は「きっかけ」でしかないんですよ。運動のハードルを下げて、最初の一歩を踏み出すための手段であって、それ自体をゴールにしたら意味がない。
もし体重を落としたいなら、1分スクワットからスタートして、徐々に運動時間を増やしたり、食事管理も取り入れたり、睡眠リズムを整えたりっていう「次のステップ」に進まないと、いつまで経っても現状維持にしかならないんですよ。
つまり、「1分スクワットを続けることに成功しました!」って言われても、「で、結果は?」って聞きたくなるわけです。行動を評価するんじゃなくて、行動の結果をちゃんと見ないと、人生って何も変わらないんですよね。
「小さな成功体験を積み重ねよう」って言うけど…
成功体験を積んでもメンタルは最強にならない
本では、「小さな成功体験を積み重ねることで自信がつく」って言ってるんですけど、これも割と楽観的な話で。
確かに小さな成功を積み上げれば、多少なりとも自己肯定感は上がるかもしれないけど、だからといって全ての不安やコンプレックスが解消されるわけじゃないんですよね。現実には、成功体験を積んでも「他人と比べてしまう」とか、「一回失敗すると全部リセットされる」みたいなメンタルの癖を持ってる人も多い。
つまり、「小さな成功体験さえ積めば人生うまくいく」みたいな単純なストーリーは、ほとんどの人にとっては幻想です。もちろん、やらないよりはやった方がいいんだけど、「成功体験=万能薬」だと思っちゃうと、また期待外れで落ち込むループに入る。
結局、自己認知を変えないと何も変わらない
だから、本当に必要なのは、「小さな成功体験」じゃなくて、「失敗しても自分を嫌いにならない自己認知」を育てることなんですよ。
運動が続かなかった日があったとしても、「まあ、そんな日もあるよね」って軽く流せる感覚。スクワット1分ができなかった自分を責めるんじゃなくて、「続けようとしただけでも偉いじゃん」って思えるようになること。
要は、「結果」じゃなくて「自分に対する見方」を変えないと、いくら小さな成功を積み上げても、結局また自己否定に戻っちゃう。これ、意外と誰も教えてくれないけど、めちゃくちゃ重要なポイントだと思ってます。
「続けること」の本当の意味を考える
続けること=成長じゃない
本のメッセージとして、「続けることがすべて」みたいに読める部分があるんですけど、ここは結構危ないなと思ってます。
続けるっていうのは、あくまで「成長のチャンスを増やすための手段」であって、それ自体がゴールじゃない。例えば、間違ったフォームでスクワットを毎日続けてたら、膝壊すだけですからね。続けることよりも、「続けながら修正すること」の方が何倍も大事。
つまり、「続けたら勝ち」って単純に信じ込んじゃうと、間違った方向に突っ走っても気づかなくなるリスクがあるんですよ。だから本当に重要なのは、「続けながら、常に改善していくこと」なんですよね。
「やめないこと」が最強じゃない世界
あと、よく「やめなければ成功する」っていう精神論もあるんですけど、正直それもかなり微妙で。
例えば、成果が全く出てないのにダラダラ続けるって、時間の無駄でしかないんですよ。筋トレも、ただ「やめない」だけじゃ意味なくて、「正しいやり方で」「体の反応を見ながら」「柔軟に対応しながら」やらないと、成長なんてしないんですよ。
つまり、「やめない=正義」みたいな単純な考え方じゃなくて、「やめるべきタイミングを見極める能力」も同じくらい大事だってことです。やめるのは悪いことじゃなくて、「賢いやめ方」ができるかどうかが、本当に結果を出せる人とそうじゃない人の差になる。
まとめ:「1日1分」に隠された本当のメッセージ
結局、続けることも、変えることも、自分で決めるしかない
この本が本当に伝えたいのは、「続けることの大切さ」だけじゃないんですよね。たぶん、「続ける中で、自分の体や心に向き合え」っていうメッセージなんだと思います。
1分スクワットをきっかけにして、自分の体調を意識するようになったり、気分の浮き沈みに気づいたり、少しずつ生活をチューニングしていく。そうやって、「なんとなく生きる」のをやめて、「自分の人生を自分でコントロールする感覚」を取り戻すこと。
続けるのもやめるのも、やり方を変えるのも、全部自分で決める。だからこそ意味がある。要は、「行動するための最初の一歩」として、1日1分っていう超低ハードルを設定してるだけなんですよね。
だから、「たった1分か、意味ないじゃん」ってバカにするのも違うし、「1分やったから人生変わる!」って過剰に期待するのも違う。ただ、「自分を動かすための最初のきっかけ」として、すごくよくできた仕掛けだなって思いました。
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