健康神話の崩壊:本当に正しい情報とは
数値に縛られる日本人の健康観
要はですね、日本人って「数値」にやたらと弱いんですよね。血圧が140を超えたら即アウト、コレステロールが高ければ即薬、みたいな。でもこれって、「基準値=絶対の真理」みたいな思い込みがあるわけで、実際はその基準値も統計的な平均でしかないんです。つまり、平均から外れた人が即病人になるわけじゃないってことですね。
たとえば、血圧が150ある70歳の人に薬を出して下げることが本当に良いのか?という話なんですけど、高齢者にとってはちょっと高めの方がむしろ元気だったりするんですよね。にもかかわらず「薬を出す」という行為自体が医者の収益に繋がる構造もあったりして、「本当にその人のためになってるの?」って話なんですよ。
エビデンスという名の錦の御旗
で、もうひとつ問題なのが「エビデンス」ですよね。最近では「エビデンスに基づいてます」と言えば、もう何でも正しいって思い込む人が多い。でもそれって、企業が都合の良いデータだけ抜き出して「これは効果があります!」ってやってる可能性もあるわけで、要は「誰が金出してる研究か?」ってことを見たほうがいいんです。
サプリメントのCMとかで「8割の人が改善を感じた」とか言ってますけど、母数が50人だったら、ただの偏りなんですよ。で、その「改善」ってのも主観的だったりするんで、結局「本当に効くのか?」ってのは長期的な追跡調査とかでないと分からない。でもそういう地道な研究って、あんまり広告にはならないんですよね。
薬信仰が生む寿命の逆転現象
飲み続けることで失うもの
じゃあ、薬を飲んでいれば安心かというと、それも違うんですよ。薬ってのは基本的に「毒と紙一重」なんですよね。必要なときに使えばいいけど、毎日ずっと飲み続けるのはリスクもある。特に、高血圧とかコレステロールの薬って、長期で見るとむしろ寿命を縮めることもあるって言われてます。
僕の知り合いでも、コレステロール値が高いからって何年も薬飲んでたんですけど、肝臓の数値が悪化して逆に病気になったんですよね。つまり「健康のための薬」で健康を損なうって、本末転倒なんですよ。で、それを止めさせないのが医者と製薬会社のビジネス構造なんですよね。
医者の言うことが正しいとは限らない
で、これって医者が悪いわけでもないんですよ。日本の医療制度自体が「予防より治療」に重点が置かれてるんで、どうしても「薬出してナンボ」みたいになっちゃう。要するに、医者はシステムの中で動いてるだけで、患者の生活までちゃんと見る時間もないんです。
欧米だと「薬は最後の手段」って考え方が増えてて、生活習慣を見直す方が優先されてたりするんですよ。でも日本だと「医者が言ってるから正しい」っていう思考停止の人が多い。で、それが間違った健康法や過剰な医療に繋がるって話なんですよね。
健康ビジネスの幻想に踊らされる人々
糖質制限という信仰
最近流行ってるのが糖質制限ダイエットですよね。「糖質を抜けば痩せる」ってのは短期的には正しい。でも、体ってのはそんな単純じゃなくて、長期的に見るとホルモンバランスが崩れたり、リバウンドしたりするわけです。で、それを続けた結果、むしろ不健康になる人が出てくる。
で、糖質制限が一番儲かるのは誰かって話なんですけど、糖質制限食品とか出してる企業なんですよね。つまり、健康のためってより「新しいマーケットを作りたい」っていう思惑があるんですよ。だから「糖質は悪!」っていう極端なメッセージを流して、不安を煽るっていう、まぁありがちなビジネスモデルですね。
サプリメントの落とし穴
で、サプリメントですよ。これもまた「健康になれる魔法の粒」みたいに思ってる人が多いんですけど、たいていは効果ないんですよ。むしろ「これさえ飲めば大丈夫」って思っちゃうことで、生活習慣を改善する意識がなくなる。それって本末転倒ですよね。
しかも、ビタミンCとか大量に摂っても、余った分は尿で出るだけなんですよ。高いおしっこ作ってるだけで、結局お金の無駄。で、企業としては「健康になれる感」を売ってるだけで、実際に健康になるかどうかは別の話。要するに「健康っぽい消費」でしかないんですよね。
知識のアップデートが生き方を変える
健康診断の数字に一喜一憂しない
だからこそ、まず「健康診断の数値」に対する考え方を変えた方がいいんですよ。数値がちょっと外れたからって薬に頼る前に、自分の生活を見直す方が合理的なんですよね。運動してるか?ちゃんと寝てるか?ストレス溜めてないか?そういう基本的なことの方が、よっぽど健康に影響するんです。
でも多くの人が、そういう「地味だけど大事なこと」をスキップして、「簡単に結果が出る方法」に飛びつく。要は、楽して健康になりたいという幻想なんですよ。だからこそ、情報の取り方って大事で、何を信じるかによって行動が変わる。そこを間違えると、健康どころか命にも関わってくるってことなんですよね。
結局、自己責任ってことなんですよね
結局のところ、健康って自己責任なんですよ。医者に任せきりにするんじゃなくて、自分で情報を調べて判断するって姿勢が大事。で、その判断基準として「エビデンス」を使うのは正しいけど、それが偏った情報だったら意味がない。だから複数の情報源をチェックするとか、ちょっと面倒なことが必要になる。
でも、その面倒を避けて楽な道を選ぶと、後で高い代償を払うことになる。そういう意味では、「考えることを放棄する」ってのが一番の不健康なんですよね。で、それって結局、自分の頭で考えてない人が損をする社会構造の縮図みたいなもんで、健康分野でも同じことが起きてるって話です。
生活習慣こそ最強の医療
運動と食事、やるべきことはシンプル
要はですね、健康って突き詰めるとシンプルなんですよ。ちゃんと動いて、ちゃんと食べて、ちゃんと寝る。これだけで大半の病気は防げるんですよ。でも、それが一番難しいんですよね。なんでかっていうと、地味で続けるのが面倒だから。
運動って別にジムに通う必要もないし、マラソン大会に出ろって話でもない。毎日30分散歩するとか、エレベーターじゃなくて階段使うとか、そういうちっちゃい積み重ねなんですよ。でも、そういうのを「効果がなさそう」とか言ってスルーする人が多いんですよね。で、結果的に薬に頼る羽目になる。
バランスの取れた食事に勝るサプリはない
あと食事なんですけど、これも極端な制限じゃなくて「バランス」なんですよ。糖質も脂質も必要で、全部抜いたら逆に不健康になる。でも「〇〇を食べれば健康になる」みたいなキャッチコピーに騙されて、単品ダイエットみたいなのに走る人が後を絶たない。
結局、栄養ってのは複合的に働くんで、ビタミンだけ取っても意味がないし、タンパク質だけ増やしても逆効果。そこを理解せずに「足りないから補う」という発想でサプリを飲むと、むしろ体内のバランスを崩すことになる。だから、普通の食事をちゃんと摂る方がよっぽど理にかなってるんですよ。
医療情報との付き合い方を見直す
ネット情報のリテラシー不足
で、最近の問題は「情報が多すぎる」ことなんですよ。ネットには無数の健康法が転がってるけど、その9割は誰かの商売の道具なんですよね。「糖質制限で5キロ痩せた!」みたいなブログも、裏でサプリ売ってたりする。で、それを信じちゃう人って「自分で考えるのを放棄してる」わけです。
そういう人たちは、「楽に健康になりたい」って欲望を刺激されて、結局カモにされる。これって医療の話に限らず、人生のあらゆる場面で起きてることなんですよ。だからこそ、リテラシーって大事で、「誰がその情報を出してるのか」「目的は何か」を常に疑う必要があるんですよね。
医者にも説明責任を求める時代
で、医者も「患者が文句を言わないからいいや」って感じで薬を出すことが多い。でもこれからの時代は、「なんでこの薬が必要なんですか?」「副作用は?」って聞く患者の方が信頼されるんですよ。要は、「任せっきりの患者」よりも「自分の健康を自分でマネジメントする患者」の方が、医者にとってもやりやすい。
だから「医者の言うことを鵜呑みにするな」とか「ネットで医者に反論しろ」ってことじゃなくて、「ちゃんと質問する」「自分の体のことを理解する努力をする」ってことが大事なんですよね。医療ってのは本来、対話の上に成り立つもので、盲信と従属じゃないんですよ。
無駄な健康行動がもたらす不健康
水2リットル神話の不合理
で、よくあるのが「水を1日2リットル飲みましょう」ってやつですけど、これも思考停止の産物ですよね。人間って、体格も活動量も違うんだから、必要な水分量も当然違うんですよ。で、水を無理して飲んだ結果、体内のミネラルバランスが崩れて不調になるっていう本末転倒な話がある。
水を飲み過ぎて低ナトリウム血症になる人もいて、最悪死に至ることもあるんですよ。だから「みんながやってる=正しい」って思い込みは危険なんですよね。自分の体調とか生活環境に合わせて判断しないと、「健康になるための習慣」が逆に命を縮めることになるっていう皮肉な結果になります。
健康マニアが一番病気になる理由
あと、健康にやたらと気を使う人ほど、逆にストレスを溜めてるってのもあるんですよ。「これは体に悪い」「これもダメ」ってやってたら、何も食べられなくなるし、付き合いも悪くなる。そういう人って、健康のために人生を犠牲にしてるようなもんで、本末転倒なんですよね。
健康ってのは手段であって目的じゃないんで、そこに縛られすぎるのは本末転倒。要は「健康に生きる」ってのは、「楽しく生きる」ってことと同義なんですよ。だから、ちょっとぐらい不摂生しても、笑って過ごせる生活の方が、トータルではよっぽど健康だったりするんですよね。
結論:健康は他人に任せず、自分で作るもの
「鵜呑みにしない」が最大の健康法
結局、健康って「自分の身体とどう向き合うか」って話なんですよ。薬に頼るでもなく、サプリに夢を見るでもなく、自分の生活習慣を見直すのが最短距離。で、そのためには「何を信じるか」より「どう判断するか」が大事なんですよね。
医者の言うことも、ネットの情報も、全部が正しいわけじゃない。でも全部が間違いでもない。だからこそ、情報を鵜呑みにせず、複数の角度から見て、自分なりに咀嚼する力が必要なんです。で、それを怠ると、高い金払って寿命を縮めるっていう笑えない話になる。
自分の人生を決めるのは自分
最終的には、「どう生きたいか」っていう価値観の問題なんですよね。医者に任せて延命を選ぶのか、少しリスクを取っても自分らしい生活を送るのか。どっちが正しいってわけじゃないけど、その選択を他人に任せた時点で、もう自分の人生じゃなくなるんですよ。
だから、健康法に限らず、「選択肢がある」ときに自分で選ぶって姿勢が大事なんですよ。で、それがちゃんとできる人が、結果として健康に生きられる社会になるわけで、そうじゃない人はどこかのビジネスの養分になるっていう、まぁ、そういう話なんですよ。
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