成功者の習慣は本当に有効?論理的に検証|仕事の極め方 成功している人が、当たり前にしていること :レビュー

書評

うーん、この本の内容をざっくり見た感じ、成功している人の「当たり前」っていうのをまとめたものですね。でも、そもそも成功の定義って人によって違うんですよね。お金を稼ぐことが成功なのか、自由に生きることが成功なのか。そこが明確になっていないと、いくら「当たり前」をマネしても、結局何のためにやってるのか分からなくなるんじゃないかと思うんですよね。

  1. 仕事を極めるって、そもそも何なの?
    1. 「キャリアは積むものではなく、極めるもの」って本当?
    2. 「仕事の仕方」を意識しすぎると、本質を見失う
  2. 「成功する人は味方が多い」って、それ努力じゃなくて環境の問題ですよね?
    1. 敵を作らずに味方を増やすって、無理ゲーでは?
    2. 「間違っていないから正解ではない」っていうのは、逆にリスクを生む
  3. 「読む・書く・会う」が重要?それってただの自己満足じゃないですか?
    1. 情報を集めること自体が目的になっていませんか?
    2. 人と会うことが重要っていうのは、業種によるのでは?
  4. 「紙に書いた夢は実現する」って、それ本当にデータありますか?
    1. 夢を紙に書いても、それだけじゃ何も変わらない
    2. 「目標を決めること」が足かせになる可能性
  5. 「成功するために味方を作れ」って、それってただの人脈信仰では?
    1. 人脈だけで成功できるなら、苦労しない
    2. 結局、一番の味方は「自分自身」
  6. 「習慣は柔軟に守る」って、それってもう習慣じゃなくないですか?
    1. 習慣が大事なのか、柔軟性が大事なのか、どっち?
    2. 「続けること」より「続けられる環境を作ること」が大事
  7. 結局、「成功する人の当たり前」って、その人の環境によるんじゃないですか?
    1. 普遍的な成功法則なんて存在しない
    2. 結局、自分で考えて行動するしかない

仕事を極めるって、そもそも何なの?

「キャリアは積むものではなく、極めるもの」って本当?

この本では、キャリアは積み重ねるんじゃなくて「極める」ものだと言ってるんですけど、これってかなり危険な考え方だと思うんですよね。要は、一つのことを突き詰めろって話なんですけど、それって環境が変わったときに生き残れない可能性が高いんですよ。

たとえば、タイプライターの職人がどれだけ極めても、コンピューターが普及したら仕事がなくなるじゃないですか。それよりも、いろんな分野に適応できるスキルを持っていた方が、生き残りやすいんですよね。だから、「極める」ことにこだわるより、環境に適応できる能力を磨いた方がよっぽど合理的なんじゃないかと思います。

「仕事の仕方」を意識しすぎると、本質を見失う

この本では「仕事の仕方」が大事だって言ってるんですけど、これも結局手段が目的化しちゃう危険性があるんですよね。例えば、会議の進め方が上手くなったとしても、そもそもその会議が不要なら意味がないじゃないですか。要は、どんな仕事をどうやるかよりも、「そもそもそれをやる必要があるのか?」って考えた方が良いんですよね。

会社の仕事って、不要な業務がめちゃくちゃ多いんですよ。無駄な報告書とか、意味のないハンコとか。それなのに、「仕事の仕方」にこだわると、こういう無駄なことまで効率的にやろうとしちゃうんですよね。それって、すごく時間の無駄じゃないですか?

「成功する人は味方が多い」って、それ努力じゃなくて環境の問題ですよね?

敵を作らずに味方を増やすって、無理ゲーでは?

この本では「成功する人は味方が多い」って言ってますけど、それって結局「運がいい人が成功する」ってこととほぼ同じなんですよね。そもそも、全員に好かれることなんて不可能ですし、何をやっても敵はできるんですよ。

例えば、Appleのスティーブ・ジョブズとか、めちゃくちゃ成功してるけど、社内ではかなり嫌われてたわけじゃないですか。だから、「味方を増やす努力をしよう」っていうのは一理あるんですけど、それよりも「敵を作ってでも結果を出す」っていう考え方の方が現実的だと思うんですよね。

「間違っていないから正解ではない」っていうのは、逆にリスクを生む

この本では「正確な行動だけじゃなく、他者の気持ちを考えるのが重要」って言ってるんですけど、それって要は「空気を読め」って話なんですよね。でも、空気を読みすぎると、結局何も決められなくなるんですよ。

日本の企業とかだと特にそうですけど、みんなが「これで本当にいいのか?」って考えすぎるせいで、何も進まないことが多いんですよね。それよりも、「間違っているかもしれないけど、とりあえずやってみる」っていう方が、結果的に成功する確率は高いと思うんですよ。要は、「正しいかどうか」よりも「まず動くこと」の方が重要なんですよね。

「読む・書く・会う」が重要?それってただの自己満足じゃないですか?

情報を集めること自体が目的になっていませんか?

この本では「毎日、読む・書く・会う」をしないと何もしていないのと同じって言ってるんですけど、それって極端すぎると思うんですよね。例えば、本を100冊読んでも、そこから何も実践しなかったら意味がないわけじゃないですか。

情報を集めること自体が目的になっちゃうと、「やってる感」だけあって、実際には何も進んでいないっていう状況になるんですよ。だから、大事なのは「読む・書く・会う」こと自体じゃなくて、「そこで得た情報をどう活かすか」なんですよね。

人と会うことが重要っていうのは、業種によるのでは?

この本では「人と会うことが重要」って言ってますけど、それって業種によると思うんですよね。例えば、プログラマーとか作家とか、一人で黙々と作業する仕事の人にとっては、人と会うことよりも、自分の作業時間を確保する方が大事なわけですよ。

「とにかく人と会え」っていうのは、営業職とかには当てはまるかもしれないですけど、すべての仕事に当てはまるわけじゃないんですよね。だから、「成功している人がやっていること」っていうのは、その人の環境による部分が大きいので、それを無条件でマネしてもうまくいかない可能性が高いんですよ。

「紙に書いた夢は実現する」って、それ本当にデータありますか?

夢を紙に書いても、それだけじゃ何も変わらない

この本では「夢を紙に書くことで実現しやすくなる」って言ってますけど、これって科学的な根拠があるわけじゃないんですよね。たしかに、一部の研究では「目標を可視化すると達成率が上がる」みたいな話はありますけど、それって要は「紙に書いたから実現する」のではなく、「書くことで行動につながる可能性が上がる」ってだけなんですよ。

例えば、「年収1億円を稼ぐ」と紙に書いても、それに向けて何もしなかったら当然1円も増えないじゃないですか。大事なのは「紙に書くこと」じゃなくて、「それを達成するために、何をどう実行するか」の方なんですよね。でも、こういう話をすると、「いや、書くことで意識が変わるんだ!」って言う人がいるんですけど、だったら紙に書かなくても意識を変えればいいんじゃないですか?って話なんですよね。

「目標を決めること」が足かせになる可能性

夢を明確にすることが大事っていうのは分かるんですけど、それが逆に足かせになる場合もあるんですよ。例えば、「30歳までに起業する!」って決めた人が、実際には起業の準備が整っていないのに、無理に期限を守ろうとして失敗する、みたいなことって結構あるんですよね。

目標を決めること自体は悪くないんですけど、状況に応じて柔軟に変えられないと意味がないんですよ。むしろ、目標に縛られることで判断を誤るリスクがあるなら、最初から「適応力を持つ」ことを意識した方がよっぽど合理的なんじゃないかと思うんですよね。

「成功するために味方を作れ」って、それってただの人脈信仰では?

人脈だけで成功できるなら、苦労しない

この本では「成功するためには味方を作ることが重要」って言ってますけど、これって極端な話、「人脈さえあれば何とかなる」っていう考え方につながるんですよね。でも、実際には人脈があるだけでは成功しないんですよ。

例えば、コネがある人でも無能なら仕事はうまくいかないし、逆に実力がある人なら、多少人脈がなくても成功できるケースは多いんですよね。もちろん、人脈があった方が有利なのは間違いないんですけど、それってあくまで「実力が伴っている場合」の話なんですよ。「とにかく人脈を増やせ」みたいな考え方だと、結局「表面上の付き合いばかり増えて、中身がない関係」になりがちなんですよね。

結局、一番の味方は「自分自身」

味方を作ることが大事って言いますけど、一番大事なのは「自分の実力をつけること」なんですよね。人脈に頼るのはいいんですけど、それって要は「他人に依存する」ってことでもあるんですよ。

例えば、会社の上司に気に入られて出世した人が、上司が異動になった途端に評価が落ちる、みたいなことってよくあるんですよね。それよりも、自分の実力を上げておけば、環境が変わっても生き残れるんですよ。だから、「味方を作る」よりも、「誰にも依存しなくても生きていける力をつける」ことを優先した方が、結果的には強いんじゃないかと思うんですよね。

「習慣は柔軟に守る」って、それってもう習慣じゃなくないですか?

習慣が大事なのか、柔軟性が大事なのか、どっち?

この本では「習慣を守ることが大事だけど、柔軟性を持たせることも大事」って言ってますけど、それって要は「都合のいいときだけ習慣を守る」ってことになりませんか?って話なんですよね。

例えば、「毎日読書をする」って決めたのに、「今日は飲み会があるから、まあいいか」ってなったら、それってもう習慣じゃないじゃないですか。もちろん、柔軟性は大事なんですけど、それって要は「ただの言い訳」にもなり得るんですよね。「習慣を守るけど、例外も認める」っていうのは、一見バランスが取れてるように見えて、実際には「都合のいいときだけ守る」っていう甘えにつながるんですよ。

「続けること」より「続けられる環境を作ること」が大事

習慣を続けるのが難しいのは、「意志の力」に頼っているからなんですよね。例えば、「毎朝5時に起きる習慣をつける!」って言っても、夜遅くまでスマホをいじってたら絶対に続かないじゃないですか。

だから、習慣を作るなら「意志の力」じゃなくて、「環境の力」を使った方がいいんですよ。例えば、「早く寝るために、夜9時以降はスマホを触らない」とか、「読書を習慣にするために、机の上に本を置いておく」とか。要は、「習慣を守るぞ!」って気合でなんとかしようとするんじゃなくて、「自然と続けられる環境を作る」ことが大事なんですよね。

結局、「成功する人の当たり前」って、その人の環境によるんじゃないですか?

普遍的な成功法則なんて存在しない

この本では「成功している人の当たり前を取り入れれば、自分も成功できる」っていう前提があるんですけど、それって本当にそうなんですか?って話なんですよね。そもそも、成功する人のバックグラウンドってみんな違うわけで、「この方法が絶対に正しい!」っていう普遍的な成功法則なんてないんですよ。

例えば、IT起業家とアーティストでは成功の仕方が全然違うし、同じ業界でも時代が違えば成功法則も変わるわけじゃないですか。だから、「成功者のやり方をマネすればいい」っていうのは、ちょっと安易すぎると思うんですよね。

結局、自分で考えて行動するしかない

最終的に言えるのは、「成功するためには、自分で考えて動くしかない」ってことなんですよ。他人の成功法則をそのままマネするんじゃなくて、「自分には何が合っているのか?」を考えることが、結局一番の近道なんですよね。

だから、「成功者がやっていること」よりも、「自分がどうすれば動きやすいか」を考えた方がよっぽど意味があるんじゃないかと思うんですよね。

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